重度知的障害者にとっての成年後見人とは、お金の管理をしつつ見守り助けてくれる人

重度知的障害者にとっての成年後見人(せいねんこうけんにん)とは、さまざまな判断能力が十分ではない障害者の方のお金の管理をしつつ、生活を見守り、助けてくれる人です。
助ける人を後見人、助けを受ける人を被後見人(ひこうけんにん)と呼びます。

重度知的障害者にとっての成年後見人とは、お金の管理をしつつ見守り助けてくれる人

成年後見人には、任意後見人と法定後見人の2種類があり、法定後見人はさらに助けの必要度によって”後見、保佐、補助”の3つに分かれています。親や親族が法定後見人になる場合と、第三者が後見人になる場合があります。

今回は、重い知的障害を持つ被後見人本人(以下、本人)にとって”親亡きあとの見守り”役となる第三者法定後見人の”後見”について説明します。

成年後見人にお願いできること・できないこと

お願いできること 財産の管理と、生活を見守り必要に応じて福祉サービスを手配すること

お金や通帳を預かって管理する(財産管理)

本人の通帳・印鑑・クレジットカードを預かり、収入と支出の管理を、それ以外の財産があれば財産の管理もしてくれます。

  • 収入…障害年金や生活保護費、作業所で働いているのなら作業所のお給料など
  • 支出…公共料金や福祉サービスに支払うお金、生活費やお小遣いなど
  • 財産…家や土地など主に不動産

などの管理です。

騙されて大きな買い物をした時のためにも

会話はできて自分で外出もできる方ですと、騙されて大きな買い物をしてしまうこともあります。

成年後見人は、本人が訪問販売や街頭販売などで買い物をした後に、契約の取消手続をする権利も持っています。

生活を見守り、被後見人ができない判断を代わりにし、契約をする(身上監護 しんじょうかんご)

生きていく上で必要な医療や福祉などを見極め、手続きや解約をしてくれます。

たとえば、

  • 施設やグループホームの入所・退所手続き
  • ヘルパー・ディサービスなど介護サービスの利用手続き
  • 病院の入退院手続き

などです。

成年後見人には、行ったことを家庭裁判所へ報告する義務があります。

後見人になるとすぐに本人の財産の一覧表を作成し、どのような援助が必要か、援助を行う資金にはいくら必要かなどを調べて計画を立て提出します。

その後も家庭裁判所の指示に従い、金銭出納帳・ある程度の大きな出費が出た時のレシートや領収証・通帳の写し・本人が受けた治療や介護サービス、生活状況などを記録した後見人日誌を、半年から1年に1回、定期的に家庭裁判所に報告します。

報告義務を定期的に行わなかったり、報告の内容が雑だったり矛盾があったりすると、成年後見人にはふさわしくないとみなされ、家庭裁判所から解任されることもあります。

お願いできないことは、日常的に手を貸すこと

家事や直接の介護など

  • 掃除・洗濯・食事の支度
  • 食事介助・着替えトイレの介助・病院への付き添い
  • 一緒に買い物をする、代わりに買い物をする

など、一緒に生活をしたり、直接の介護をしたりはできません。

住む場所を決める

本人の住む場所を勝手に決めることはできません。必ず家庭裁判所を通します。

報酬は通常月額2万円程度、ただし、本人の財産によって決まる

通常は月額2万円程度です。家庭裁判所が成年後見人から報告を受けるたびに報酬をきめて、本人の財産からまとめて支払います。

本人にお金が無くなったら?

本人の住民票がある市町村から補助がでるか、後見人が無償で後見を続けるかになります。

親族が後見人なら安くなるのでは?

親族が報酬を辞退すれば無料になりますが、家庭裁判所から、後見人の行動をチェックする後見監督人を立てるように指示が出る可能性が高いです。後見監督人への報酬は、通常月額1~2万円です。

まとめ 成年後見人の主な仕事はお金の管理と見守りです。

成年後見人の主な役目はお金の管理と、本人には難しい必要な福祉サービスの見極めと手配・手続きです。本人の生活に直接かかわり手を貸すのは、成年後見人ではなく、成年後見人が手配した入所施設や通所施設、ホームヘルパーなどの福祉サービスです。

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